ネットゼロ・ロードマップ
2022/23会計年度に、当社は「2050年までにネットゼロ達成」のロードマップを発表しました。これは、2050年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするための組織の指針となります。
基盤づくり
環境データ管理システムを導入し、カーボン排出量を追跡
カーボン・ベースラインの策定
不動産バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ方針の展開
ポートフォリオ資産に対する気候変動リスク評価の実施
基盤づくり
環境データ管理システムを導入し、カーボン排出量を追跡
カーボン・ベースラインの策定
不動産バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ方針の展開
ポートフォリオ資産に対する気候変動リスク評価の実施
サステナビリティ開示の精緻化
サステナビリティ及び気候関連報告およびGRESB提出の対象範囲を拡大
GRESB及びUN PRIを通じた当社のパフォーマンスをベンチマーク
サステナビリティ開示の精緻化
サステナビリティ及び気候関連報告およびGRESB提出の対象範囲を拡大
GRESB及びUN PRIを通じた当社のパフォーマンスをベンチマーク
ESGに関するステークホルダー・エンゲージメントの強化
従業員への研修
テナント、投資家、サプライヤーとの連携
ESGに関するステークホルダー・エンゲージメントの強化
従業員への研修
テナント、投資家、サプライヤーとの連携
脱炭素化の方策を策定し、ポートフォリオのリスクを低減
中間的なネットゼロ目標の設定
定量的な気候リスク評価の実施
脱炭素化の方策を策定し、ポートフォリオのリスクを低減
中間的なネットゼロ目標の設定
定量的な気候リスク評価の実施
脱炭素化の手段を活用
アセットのパフォーマンス（エネルギー効率）の向上
屋上太陽光発電システムの設置
再生可能エネルギーの調達
埋め込み炭素（エンボディド・カーボン）に関する枠組みの導入
サプライヤー行動規範の策定
脱炭素化の手段を活用
アセットのパフォーマンス（エネルギー効率）の向上
屋上太陽光発電システムの設置
再生可能エネルギーの調達
埋め込み炭素（エンボディド・カーボン）に関する枠組みの導入
サプライヤー行動規範の策定
補償と中立化
自然ベースのソリューションへの投資
残余排出量に対してカーボン・クレジットを調達
補償と中立化
自然ベースのソリューションへの投資
残余排出量に対してカーボン・クレジットを調達
当社の進捗状況
Mapletree（メープルツリー）では、ネットゼロへの取り組みを進める中で、その実現に向けた進捗と成果を透明性をもって発信していくことを目指しています。
グリーンエネルギーの供給
当社はポートフォリオ全体で再生可能エネルギーの利用拡大を進めています。屋上太陽光パネルの設置や、当社の事業運営に必要な電力の調達を再生可能エネルギーでまかなうよう取り組んでいます。
- 2023/24会計年度末時点での太陽光発電の累計設置容量は122MWp
- Mapletree物件から生成される再生可能エネルギーは71GWh
- 家主が消費する電力量の10%が再生可能エネルギー由来
シンガポール
- 物流、産業、商業物件に合計23MWpの屋上太陽光パネルが設置されています。これは1年間で約5,700世帯分のHDB（公営住宅）の4部屋フラットに供給できる電力量となっています。
- 特筆すべきは、余剰の再生可能エネルギーが最大限に活用されていることです。余剰分は、再生可能エネルギー証書（REC）の形でグループ内で活用される可能性があるため、サステナビリティとエネルギー管理に対する取り組みがさらに推進されます。2023/24会計年度のパイロットプロジェクトでは、MLTの5つの物件、約5,660MWhにおいてRECが登録され、償却されています。
23 MWp
cumulative installed
capacity of rooftop solar panels
5,660 MWh
of RECs were registered
and retired by five MLT assets
during the pilot project in
FY23/24
ヨーロッパ及びイギリス
- ヨーロッパ及び英国にある当社の商業施設や学生寮では100%、物流施設においては56%がグリーンエネルギーでまかなわれています。グリーンエネルギー供給は、太陽光、風力、水力、あるいはこれらの組み合わせが利用されています。
- 2023/24会計年度には、フランスでの太陽光発電設備の現地調査や、ポーランド市場における企業向け電力購入契約（CPPA）の可能性を評価しました。これは、これらの地域における当社の太陽光戦略をより深く理解するためのものです。
122 MWp
of cumulative installed
capacity of solar photovoltaic
as of FY23/24
71 GWh
of renewable energy
generated from
Mapletree properties
10%
of landlord electricity
consumption was derived
from renewable sources
インド
- Global Technology Parkでは約87%、Global Infocity Park Chennaiでは20%の家主電力が、オンサイトの太陽光発電と系統連系した太陽光電力の購入によってまかなわれています。
- インドの商業施設には、0.8MWpの発電容量を持つ屋上太陽光パネルが設置されました。
87%
of landlord electricity in
Global Technology Park
20%
of landlord electricity in
Global Infocity Park Chennai
0.8 MWp
generating capacity of rooftop
solar panels
日本
- 14の物流施設の屋上に太陽光パネルが設置され、2023/24会計年度には累計発電容量が17MWpに倍増しました。
- mBAY POINT幕張は包括的な電力購入契約（PPA）を締結し、約2,233MWhの再生可能エネルギー証書が調達され、償却されています。
14
logistics assets which rooftop
solar panels were installed
2,233 MWh
of renewable energy certificates
were procured and retired
中国
- 中国は現在、Mapletree最大の太陽光発電の導入国となっています。
- 34の物件に屋上太陽光パネルが設置され、合計で77MWpの設備容量を誇っています。これはMapletree全体の設置容量の64%を占めています。
- 上海のSandhill Plazaでは、街路灯に風力タービン8基が組み込まれ、2022/23会計年度から年間およそ2,000kWhの風力発電を実現しています。
- MLTの6つの物件では、約9,602MWhの再生可能エネルギー証書（REC）が登録され、償却されています。
77 MWp
installed capacity, which
represents 64% of Mapletree
installed capacity
2,000 kWh
of wind energy generated
per year since FY22/23
9,602 MWh
of RECs were registered
and retired by six assets from
MLT
オーストラリア
- 4つの物流施設に屋上太陽光パネルを設置し、合計0.9MWpの発電容量を備えています。
0.9 MWp
cumulative installed
capacity of rooftop solar panels
Europe and the United Kingdom
- 100% green energy in our commercial and student housing assets in Europe and the UK, and 56% for our logistics properties. The green energy supplied includes solar, wind, hydro or a combination of these.
- In FY23/24, Mapletree conducted on-site analyses of solar PV deployments in France and assessed the corporate power purchase agreement (CPPA) opportunities in Poland market, which will help us better understand our solar strategy in these markets.
India
- Approximately 87% and 20% landlord electricity in Global Technology Park and Global Infocity Park Chennai, respectively, are powered by solar energy supplied through on-site solar generation and on-grid solar power purchase.
- Rooftop solar panels with a generating capacity of 0.8 MWp were installed at commercial assets in India.
Japan
- Rooftop solar panels were installed at 14 logistics assets, doubling cumulative generating capacity to 17 MWp in FY23/24.
- mBAY POINT Makuhari signed a bundled Power Purchase Agreement (PPA), and approximately 2,233 MWh of renewable energy certificates were procured and retired.
China
- China is currently the largest solar photovoltaic installation market in Mapletree.
- Thirty-four assets now feature rooftop solar panels, collectively contributing to an installed capacity of 77 MWp , which represents 64% of Mapletree installed capacity.
- Sandhill Plaza in Shanghai has successfully integrated eight sets of wind turbines on streetlights, with approximately 2,000 kWh of wind energy generated per year since FY22/23.
- Approximately 9,602 MWh of RECs were registered and retired by six assets from MLT.
Singapore
- Rooftop solar panels with a cumulative installed capacity of 23 MWp were installed at our logistics, industrial and commercial assets in Singapore, which is equivalent to powering approximately 5,700 four-room Housing and Development Board flats in one year.
- Notably, we have implemented measures to ensure that any surplus renewable energy generated is maximised in its utilisation. Any excess may potentially be channelled across the Group in the form of a renewable energy credit, further reinforcing our dedication to sustainability and responsible energy management. Approximately 5,660 MWh of RECs were registered and retired by five MLT assets during the pilot project in FY23/24.
Australia
- Rooftop solar panels were installed at four logistics assets with a cumulative installed capacity of 0.9 MWp.
環境データ管理システム
2023/24会計年度に、当グループ全体で環境データ管理システムの導入を開始しました。本システムはポートフォリオにおけるカーボン排出量関連データをモニタリングするうえで重要な役割を果たします。これにより、すべての資産におけるカーボン・ベースラインの設定プロセスが効率化され、中期的なネットゼロ目標と脱炭素戦略の策定を支援します。導入は2024/25会計年度までに完了する予定です。
エンボディドカーボンフレームワーク
当グループの開発管理チームは、2022/23年度から開発中のプロジェクトの炭素排出量データの追跡を開始しました。建設段階におけるすべての資材と活動をカバーすることの複雑さを認識し、開発プロジェクト全体の炭素排出量に最も大きく寄与する主要分野を優先しています。特に、建物の下部構造と上部構造の主要部材であるコンクリート、鉄筋、構造用鋼材に焦点を当てています。
当社の持続可能な開発方針の一環として、すべての新規開発は設計段階で徹底的に評価され、11の持続可能性の側面を考慮する必要があります。2030年までに炭素排出原単位を30%削減し、2050年までにネットゼロを達成するという目標に沿って、新規開発において試験的に導入する低炭素代替材料や革新的なソリューションを継続的に模索しています。
特集ストーリー
New Mapletree Art with a Purpose initiative aims to raise S$25,000 for Singaporean artists and beneficiaries
Exhibition at Alexandra Retail Centre showcases 22 sketches of everyday life at Mapletree Business City
